いつかのさんた 今日の美優(みゅう)

虹の橋へ旅立ったさんたに見守られながら過ごすみゅうの日常

④ さんたがうちの子になる

さんたをSさんに返してからの日々は、心にぽっかり穴が開いたような、 そして大事なものを失ったような、何の張り合いもなくやる気もない生活になってしまっていた。
ふと考えるのはさんたのことばかり・・・。
そんな気持ちが続いていた9月の初め、仕事中にSさんからメールが来た。
休憩中にそのメールを読んだ私は、急に元気になってしまった。
Sさんの家に親戚が遊びに来たのだが、猫を飼い始めたことを知らなかった為に ペットのワンちゃんを連れて来てしまったのだ。
もちろん室内犬で、さんたがかなり怯えてしまっている。
仕事中に親戚から「どうしたらよいか」と、Sさんの携帯に電話があったというのだ。
急だけど、預かって欲しいとのこと。
私が断るわけがない。
仕事の帰りに、いそいそとさんたを迎えに行った。
さんたを預かってから数日後、Sさんからのメールで「さんた、あげるね。」の文字。
『えっ!!!!!』
本当に驚いた。

確かに、8月3日にさんたがSさんちの子になってから、うちに居る日数の方が多くなっていた。 離れたくなくて大泣きもした。
でも、それは決してさんたが欲しかったからではない。
それにかなり高価だったことも知っていた。
そんな簡単に「ありがとう」と受けるわけには行かなかった。
何度も何度も断ったが、Sさんの気持ちは変わらなかった。
こうして、さんたはうちの子になった。
こういう経過で、私は今、さんたがいる日々を送ることが出来ているのである。
とっても幸せな日々を・・・。

 

※追記※
さんたとの出会いが漫画化されました♪
2009年10月発売
「おとなのねこぱんち【水】」に掲載(^-^)

 

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