いつかのさんた 今日の美優(みゅう)

虹の橋へ旅立ったさんたに見守られながら過ごすみゅうの日常

恐怖

さんたが病気に・・・本当に怖かった。
普段、いつか別れる時がくるんだと漠然と考えてはいた。ある程度の覚悟も出来ているつもりでもいた。でも、全然違っていた。 こんなに早く、しかも急に“本当に”さんたが死んでしまうかもしれない・・・。 それが、現実のこととして目の前に突きつけられた瞬間、私の精神状態はかなりめちゃくちゃになってしまった。
血便をした日は、いつもとかわりなく元気だったので、念のため病院へ行っておこうくらいに簡単に考えていた。
それが、翌日の後半位から少しずつ食欲や元気がなくなり、しまいには全く動かなくなってしまった。初めは病院へ行ったことのストレスかなと軽く考えていたのに・・・。
不安で不安で仕方なかった。
ぐったりとしてうずくまったまま全く動かないさんたを見て、私は泣いてばかりいた。
どうしてあげることも出来ずに、頭をなでながらただただ泣いてばかりいた。
「さんた!お願いだから元気になって!」そう願いながら・・・
「さんた!みんなが応援してるよ!」そう言いながら・・・泣いてばかりいた。
夜中に何度も目を覚まし、さんたが息をしているのを確認した。
私の動揺が、さんたに伝わらないように安心させてあげて。それはとても大変なことだけどがんばって。と、アドバイスを頂いたのだが、泣いてばかりの私は全然ダメだった。看病するものとして失格だ。
一度、ぐったりしていたさんたが大きく目を開けて、泣いている私の顔をじーっと見たことがあった。
目を開けるのさえ辛そうだったのにその時だけは目をパッチリと大きく開けてまっすぐ私を見ていた。
それはホンの数秒間だったが、「何で泣いてるの?僕は大丈夫だよ」って言ってる気がした。
その前後は、本当に辛そうにうずくまっていたから。不思議な出来事だった…。
本当にぐったりとしていたのは二日間くらいだった。
でも、そのたった二日間がどれほど長く感じたことか!
そして、さんたが元気になり始めた時はどんなに嬉しかったことか!
少しずつ以前のさんたが戻ってくる・・・
 少しだけどネコ缶を食べた時、
 少しだけど歩き回った時、
 ゆっくりだけど階段を上り下りした時、
 顔のブラッシングを喜んだ時、
 おもちゃに反応した時、
 あお向けに寝た時、
 私の腕を噛んで猫キックをした時、
 硬いうんちが出た時、
 朝、私を起こす為に顔をペチペチたたいた時

さんたが、私の中でどれほどかけがえの無い存在になっているかを改めて思い知らされた出来事だった。

 

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体調が悪い時のさんた

 

 

 

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